先日、高校球児が来院されました。(以後A君)
A君は去年の8月に右肩が痛くなり、無理して野球を続けていて痛みが肘に移ったそうです。
11月頃、病院にてレントゲンやMRIを当てて肘の炎症と診断され3週間の禁投と言われたそうです。
3週間後に病院の診察でもう投げていいよと言われ野球を再開したが痛みは取れず
「病院では治ったと言われたのになぜすぐに痛くなったのか。」
「このまま野球ができなくなるのか?」
など不安を抱えて当院に来院されました。
色々と状態を確認したところ確かに肘関節周囲の炎症は確認されました。
しかし、炎症がなぜ出たのかをより深く確認したところ投球フォームの悪さが際立っていました。
そこでA君に投球の際に気を付けているところは?と聞くと
「肘が下がらないように投げる」とのことでした。
子供の頃から監督やコーチに、「投げる際に肩より肘を高く!」
と言われていたからだそうです。
では、肩より肘を高くとはどのぐらい?と聞くと
「わかりません」とのこと・・・。
しっかりとしたメカニズムを知らないまま、教わらないままやってきたせいでこのような故障(スポーツ障害)を招いてしまったみたいです。
A君に治療の後投球動作について理解してもらうように説明をしました。
そして、無理は禁物ですが投球する事!投球して肘の痛みがどう変化したかを僕に伝える事!
とお願いしました。
4日後A君が来院されて
「投球フォームを意識して投げると痛みが半減しました。」
とうれしい報告をしてくれました。
まだまだ治ったわけではありませんが、完治に向けての光が見えました。
患者さんが感じている「痛み」「だるさ」「しびれ」などは「症状=結果」です。
私が治療するのは「状態=原因」です。
「症状=結果」は痛む動作をせず休ませれば大半は一時的に改善しますが再開するとすぐに痛みだします。
「状態=原因」は休んだところで改善しません。
まずは何が原因かを突き止める事!
そしてそこを改善させる為の背骨・骨盤矯正や鍼やトレーニングをしていく事!
そうやって櫟鍼灸整体院では治療させていただきます。